経験というのは、積めば積むほど有利になると一般的には考えられてるんですが、FXや株といった相場の世界においては、有利になるばかりではなくて、ネガティブな方に働く事がよくあります。

こんな事を書くと、まだFXのキャリアの浅い方には、『はあ?なんで経験を積む事がトレードにマイナスになるんだよ!バカな事を言うな!』と思われるかもしれませんが、残念ながら、これは動かしようのない事実なんです(笑)

実際に私は、今年でFXを始めて9年目になるにも拘わらず、『以前のように大きく勝つのが年々難しくなってきてるなあ』と毎日のように実感させられてますから。


もちろん、サラリーマンのように殆ど枠組みが決められてて、そんなに変化がない仕事だと、失敗や成功を重ねる事によってコツが掴めてくるし、ノウハウが蓄積されて、どんどん効率よく業務をこなせるようになるので、経験というのは大きな武器になります。

でも、相場の世界はちょっと特殊なので、一般社会の常識があまり通用しないんですよね。

『ストップを吹き飛ばされた』とか、『かなり不利な値で約定した』といった苦い経験をすると、『怖さ』を知ってしまった事によって踏み込みが鈍くなり、その結果チャンスを逃す事がよくありますから。

例えば今週の暴落なんかは良い例で、もし私がFXを始めたばかりのトレーダーだったら、『すげえボラだ!こんなチャンス滅多にないし、ガッツリ稼ぐぜ!』と前のめりになってただろうし、間違いなく夢中になってトレードしてたと思います(笑)


でも、私は昔、『ストップが約定しないまま含み損が膨らんでいく』という恐ろしい経験をしてるので、こういった荒い値動きの時はどうしてもエントリーを躊躇してしまうんです。

その時は幸運にも大きな戻しが入ったから、-50pipsまで損失が縮小した時点でストップが執行されたから良かったけど、もしそのまま下落してたら恐ろしい事になってたので、『ちょっと待てよ!ストップが約定しないぞ!含み損がどんどん増えてるじゃねえか!』と思わず叫んでしまったし、恐怖でパニックになりましたからね。

だから、過去に全身の血が逆流する恐怖体験をしてる私からすると、激しいボラの時はトレードする気にはなれないので、相場観が冴えてて、良い流れが来てる時は大きく稼ぐチャンスなのに、リスク回避を優先してトレードから逃げてしまうから、結果的にパフォーマンスが悪化するんです。


ただ、経験はマイナスの面ばかりではなくて、プラスに働く事も当然あります。

トレードが慎重になってリスクを極力避けるようになるから、『強制ロスカット』や『一発退場』みたいな事故に遭う確率は低くなるし、それに、最大利益は減少するけど、その代わりに不用意な損失も減らせるので、『安定感』を手に入れる事が出来ますから。

でも、相場の世界で成功を収めるには、『怖さ』を知った上であえてリスクを取るのも大事だし、リスクとリターンの絶妙なバランスを見極めて、もっと積極的にエントリーしなければいけないんです。

もちろん、相場が異常な時に強引にトレードするのは論外だけど、私は元々慎重な性格をしてるから守りに入ってしまう傾向が強いし、踏み込みが鈍くなる事が多いので、これがFXトレーダーとしての大きな課題なんです。


永遠に勝てるトレード手法が存在するのであれば、その勝ち方をマニュアル化して、あとは淡々とトレードするだけでいいんですが、でも、このブログで何度も書いてるとおり、そんなものは絶対に存在しないので、毎日冷や汗かきながらトレードするしかありません。

私は地道な努力をコツコツ続けるのは得意なので、『FXトレーダーという仕事が、もし経験と努力に比例してパフォーマンスが向上するのであれば、相当なレベルの達人になってた』と自信を持って断言出来ます(笑)

でも残念ながら、酒匂さんやチャーリー中山さんのようなスーパートレーダーになるには、経験や努力だけではなくて、生まれながらに持ち合わせた才能が必要なんですよね。


『経験がプラスではなくて、むしろマイナスに働く』という文字だけではあまり伝わらないかもしれませんが、実はこれって恐るべき事だし、この問題を克服するのは並大抵の事ではありません。

だから、相場の世界は運だけで大きく勝てる事があるので、ちょっと上手くいっただけで勘違いする人が多いけど、運なんていつまでも続かないし、FXで長期的に勝ち続けるには、『強靭な精神力』が必要です。

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