数十年為替に携わってる元外為ディーラーの方々には遠く及ばないものの、私は今年でFXを始めて9年目になるし、個人投資家としてはかなりキャリアの長い部類に入ると思います。

しかも、この9年のFX歴においてチャートを全く見なかった日は、まだサラリーマンをしてた頃に海外旅行に行ったほんの数日間だけだし、これを除けば、FXを始めてから1日足りとも欠かす事なくチャートを見てますからね。

ただ、こんな事を書いてると、『土日も欠かさずチャートを見てるなんて、この人ちょっと変わってるね』と思われそうで嫌なんですが(笑)、まあとにかく、経験を相当積んだのは間違いないし、この9年で相場の破壊的な急変を何度も見てきました。


そして、そんな私のキャリアの中で最も衝撃的な経験といえば、やはりリーマンショックですね。
(2011年のスイスフランショックも同じぐらい衝撃的だったんですが、外為市場全体ではなくてスイスフラン限定だし、スイスフランショックから学んだ事については別の機会に書かせて頂きます)

FXトレーダーなら誰しも一度は、リーマンショックの時のチャートを見た事があると思うんですが、ポンド円は1日で20円近く落ちたし、主要なクロス円の中でも特に豪ドル円の下落率は、この世のものとは思えないぐらいの凄まじさでしたからね。

リーマンショックで退場した投資家って多いし、こんな事を言うのが不謹慎なのは分かってるんですが、当時の豪ドル円の月足チャートは、今見るとちょっと笑ってしまうぐらいの角度ですから。


それで、私がその当時リーマンショックにどう対応したかというと、あまりにも値動きが荒くて怖かったので、2週間ぐらい全くトレードしませんでした(笑)

もしその時点ですでに専業トレーダーだったら、生活費を稼がないといけないから2週間も休む事はなかっただろうけど、まだその頃は兼業トレーダーだったし、あんな恐ろしい相場に無理して立ち向かう必要はないですから。

でも、トレードはしなかったけど、値動きは毎日必死になって見てたし、そのとんでもない動きを目の当たりにした事によって、『過去のチャートをどれだけ見ても、そこから学べる事ってほとんどない。リアルタイムで経験する方が遥かに重要なんだ』という事を大いに実感しました。


私は1998年のLTCMショックの時のチャートをよく見てたし、『為替相場は怖い。FXは高いレバレッジをかける金融商品だし、リスクを過小評価してはいけないな』と思ってたはずなのに、リーマンショック以前は、『ポジションを次の週に持ち越す』といったトレードを普通にしてましたから(笑)

だからリーマンショックを経験できて、私は本当に幸運だったと思うし、『相場の世界ではどんな事でも起こり得る』という当たり前だけど、つい忘れがちな大事なことを学べたので、それ以来リスクに対して相当敏感になったと思います。

やっぱり人間という生き物は、実際に経験しないとなかなか理解しないし、深く考えようとはしないんですよね。


ただ、だからといって、『リーマンショック以降にFXを始めた人は、相場の世界の怖さを学べない』というわけでは決してありません。

リーマンショック級の大暴落は滅多に経験出来ないけど、例えば、為替相場の大暴落に、私がどう対応したかという記事で書いた程度の暴落は年に1度くらいはやって来るので、こういう暴落も恰好の勉強材料になりますから。

だから学ぶ機会はいくらでもあるし、こういった事から何かを感じ取れる繊細な感覚を持った人だけが、勝ち続けるFXトレーダーになれるので、『アナリストや評論家の受け売りではなくて、自分の頭で深く考える習慣』を身に付けなければいけません。

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