このブログをずっと読んで下さってる方は薄々感づいてるとは思うんですが、私は、『天才的な閃きや、チャンスと感じたら躊躇なく踏み込む度胸』といった才能は全く持ち合わせていない、しがない専業トレーダーです(笑)

だから、これまでのFXのキャリアで数え切れないぐらい失敗したし、絶望の淵に叩き落されるような苦しい経験を、何度もしてきました。

でも、私がFXを始めた理由は、『お金を稼いでいい暮らしをしたい』ではなくて、『仕事を辞めて自由を手に入れるため』だったし、上手くいかないからといって簡単に諦めるわけにはいかないので、叩き落される度に、必死に努力して何とか這い上がったんです。

そして、『専業トレーダ-への転職』という夢を叶えた今となっては、『色々苦労したけど、あの苦労があるから今の自分がある』と思えるし、多くの困難に直面したからこそ、投資家として成長できたんだと感じています。


ただ、記事のタイトルである、『キャリートレードで痛い目に遭って200万近い含み益を失ったこと』だけは、未だに良い思い出として片付けられないし、私のFXのキャリアにおいて、最も苦しくて、最も悲しい経験だったんですよね(笑)

だから今回は、このショッキングな事件が起こった経緯や、その後のFX人生への影響について書いてみます。


ただ今回の記事は、物凄く良い所で終わってる、私のFXの歴史(11)の続きみたいな感じなので、出来ればまずは、『私のFXの歴史』のカテゴリを読んで頂けると有難いです。

でも、イチイチ読むのは面倒だという方のために、200万の含み益を達成した背景を簡単に説明すると、2007年頃は円安トレンド真っ只中だったから、押し目を拾ってれば誰でも簡単に、『スワップ金利&キャピタルゲイン』が得られる相場だったので、キャリートレードが大流行してたんですよね。


そして、その頃の私はまだ為替相場の事を分かってなかったので、思わず流行に乗ってしまってポンド円とドル円でキャリートレードをしてたんですが、円安トレンドだから押し目買い戦法が上手くいったし、含み益が面白いように増加していってたんです。

だから、キャリートレードを始めて1年後には、含み益が200万くらいになってたし、長期投資だから日々のトレードのストレスからは完全に開放されて、ただチャートを眺めてるだけでこの数字は悪くないので、当時の私はスワップに夢中になってたんですよね(笑)


でも当然ながら、永遠に続くトレンドなんてないし、暴落に遭うと私みたいなハイレバキャリートレーダーはひとたまりもないので、1年かけて積み上げてきた含み益は、ほんの2~3週間であっという間に無くなってしまいました。

この時の暴落は、のちにサブプライムショックと名付けられるんですが、ドル円の落ち方はそれほどではなかったものの、ポンド円は1ヶ月で30円ぐらい下がったし、かなり強烈でしたから。

だから、全ポジションを決済するまでのこの2~3週間は、『寝てる間にまた暴落が始まるかも』という恐怖でまともに眠れないし、それに職場にいても、為替の事が気になって仕事が全く手につかなかったので、精神的に相当きつかったですね。


結果的には、悔しくて辛い思いをしながらも、まだ数万円の含み益がある段階で全ポジションを決済できたので、損失は全く出してないんです。

でも、私はとにかく1日でも早く仕事を辞めて専業トレーダーになりたかったので、200万の含み益を失ったことよりも、『専業に転職する唯一の手段だと信じて、1年もの時間を費やして取り組んできた事が、実はそうではなかったこと』に対して愕然としたんですよね。

当時の私は、キャリートレーダーとして生きていこうと本気で考えてたので、『俺にはやっぱ専業は無理なのかな?もう死ぬしかないのか』という風に、良からぬ事が頭の中を過ぎるぐらいの衝撃でしたから(笑)


ただ、今になって振り返ると、『資金を追加して凌ごうとはせずに、自己資金を割り込む前に損切りをキチンと行えたこと』は我ながら大したものだと思うし、この辺りに私のFXトレーダーとしての、『地味な才能の片鱗』が見え隠れしてるような気がします(笑)

その頃は今とは比較にならないぐらいの高金利だったので、我慢してポジションを保有さえしていれば、1日で3000円近いスワップが貰えましたからね。


だから私と同じ状況に陥ったら、普通はスワップに目がくらんで、資金を追加して凌ごうとするはずなんです。

にもかかわらず、私は冷静に現実を見て、『スワップは惜しいけど、キャリートレードで勝ち続けるのは不可能だ。決別するしかない』と判断したし、そしてこの判断のお陰で、1年後に起こったリーマンショックで破産せずに済んだんですから。
(リーマンショックの破壊力は、サブプライムショックとは桁違いだったから資金を追加しても無駄だった)


私はこの失敗から多くの事を学んだし、長期的なビジョンの必要性を身を持って実感できたから、その後のFX人生に凄く役立ったんですが、でも、当時は本当に辛かったので、『お金と時間を同時に失ったあの絶望感』は二度と味わいたくないですね。

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リスク管理の勉強になりました。

はじめまして。
キャリートレードの失敗談を元にした
トレード方針とリスク管理の徹底と
当時の発想の転換に脱帽です。
私も、常々リスク管理が最大の課題と思いつつ
うまくできていない状況です。
また、定期的に拝見させていただければと思います!!

Re: リスク管理の勉強になりました。

楓さん、はじめまして。

ありがとうございます。
含み益を全て失った当時は、とてつもない絶望感に覆われたんですが、今になって振り返ると、あの時キャリートレードと決別しておいてホント良かったです。
決別しなかった場合のその後の人生を想像すると、ゾッとしますね(笑)

このブログをキッカケに、楓さんのリスクへの意識が少しでも高まったのであれば幸いです。

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