以前、200万の含み益を失った日という記事で、私のFX人生における最大の挫折について書いたんですが、もしかしたら、『含み益を全部吹っ飛ばした後、しがないさんはどうなったんだろ?』と気になってる方がいるかもしれません。

というわけで今回は、『FX人生最大の挫折を経験したその後』について書いてみます。

どんなに才能のあるトレーダーでも、ショックで立ち直れない程の大失敗を必ず1度は経験するし、特にそのショックが現在進行形の方にとっては、私の体験談はかなり参考になるはずですから。


想像に難くないとは思うんですが、200万の含み益を失うことは、当時の私にとって相当ショックな出来事でした。

その200万の含み益が短期間で達成したものであれば、それほどショックではなかっただろうし、『今回は上手くいかなかったけど、損をしたわけではない。またやり直せばいいんだ』とすぐに気持ちを切り替えられたと思います。


でもそうではなくて、『1年もの時間を費やして、手塩にかけて育ててきたポジションでようやく実現した含み益』だったので、簡単に立ち直れるわけがないですからね。

『死にたくなるくらいショックだった』とまでは流石に思いませんが、FX専業トレーダーになる事を夢見てた私にとっては、結果的に1年もの月日を無駄にしてしまった事は、『路頭に迷う』という表現が決して大袈裟ではないほどの衝撃的でしたから。


だから、トレードを全くせずに、チャートをただ眺めるだけの日々がしばらく続いたし、200万の含み益を失った直後は、相場の世界からの撤退も視野に入れるくらい、FXに対する意欲が完全に消え失せてました。

でも、サラリーマン時代の私は精神的に相当病んでたし(笑)、あの仕事にずっと携わっていくのはどう考えても厳しかったので、気力を振り絞って、もう1度FXに挑戦する事にしたんです。


ただ、壮絶な挫折を経験したにも拘わらず、私が再開の第一歩として考えたトレード手法は、やはりキャリートレードでした。

キャリートレードはデイトレと違って、毎日トレードしなくていいから凄く楽だし、それに、この2007年8月に起こったサブプライムショックは、もし資金を追加してたら耐えれたので、今回の経験を生かしてリスクをしっかり管理すれば、『キャリートレードで成功を収めるのは十分可能』と初めは思いましたから。

しかも、サブプライムショック直後は一時的に勢いがしぼんだものの、当時は相変わらず、『キャリートレードは無敵の手法。ほったらかしでも毎日金が入ってくる。キャリーをやらない奴はバカだ』という論調を繰り広げるカリスマトレーダーで溢れ返ってたし、こういったFX業界のファッションに背を向けるのは容易ではなかったですからね。


でもその一方で、冷静になって考えると、金利はそもそも経済状態によって変化するものだし、『日本の低金利と欧米諸国の高金利』が永遠に続くはずがないのは明らかなんです。

だから相当迷ったんですが、最終的には、『やっぱキャリートレードで長期的に勝ち続けるのは無理だ。こんなのに付き合ってたら、俺いつか破産するわ』という結論に達したので、勇気を出してキャリートレードと決別する事にしました。


そして、私がキャリートレードと決別してから1年後に、リーマンショックが起こったんですが、このリーマンショックの破壊力は、それまでの暴落とは桁違いだったんですよね。
(ポンド円は1日で20円落ちた)

だから、もしあの時キャリートレードと決別してなかったら確実に全財産を失ってたし、私が今でもFXをやれてるのは当時の決断のお陰なので、目先の利益よりも長期的なビジョンを優先して本当に良かったです。


今は主要国が総じて低金利なので、ある程度スワップを稼げるのは豪ドル円ぐらいだし、キャリートレードをしてる人はそう多くないかもしれませんが、例えこれまでの所は上手くいってたとしても、キャリートレードで勝ち続けるのは不可能なので、出来るだけ早く手を引くべきです。

もちろん、ファンダメンタルズを徹底的に勉強して、『間違いなく円安になる』という絶対的な自信があって、そして出口戦略までキッチリ立ててるのであれば、問題ありません。

でも、スワップには麻薬のような中毒性があるので、当初の戦略通りに行動出来る人って少ないし、1度オイシイ思いをすると、どんどん前のめりになってしまって、最終的に全てを失う事が多いですから。


これまでに何度も書いてるとおり、相場の世界には永遠に勝てるトレード手法は存在しないので、FXで長期的に利益を出し続けるには、『そこに持続可能性があるのかどうか』をキチンと見極めなければいけません。

目の前の果実に夢中になって、足元の石に躓いて怪我しないように、注意しましょう。

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