為替相場に年前半のような勢いがなくなって、FX業者の取引高が軒並み下降トレンドを描く中、DMM.com証券が前月比+12.8%という予想外の増加を見せて、取引高世界№1のGMOクリック証券【FXネオ】との差を急激に縮めたようです。

DMM.com証券の取引高推移
DMM-Securities-Oct.png

上記のチャートをご覧頂ければお分かりの通り、今年の6月をピークにして、取引高は3ヶ月連続で減少してたんですが、この流れに歯止めをかけましたね。

もちろん、今回の増加がワンオフの可能性は十分にあるとはいえ、外為に限らず株などにも言える事ですが、市場全体のトレンドに背くのは容易ではないし、DMM.com証券の反発力は見事だと思います。


そして、減少に歯止めをかけたDMMとは対照的に、10月も下げ止まらなかったのが、『15ヶ月連続』で取引高世界№1をキープしているGMOクリック証券です。

10月の取引高
GMOクリック証券  6047億ドル(-4.5%)
DMM.com証券    5530億ドル(+12.8%)

ご覧の通り、10月の取引高は明暗を分けたし、僅か500億ドルの差しかないので、いよいよ11月は、16ヶ月振りに世界№1が入れ替わる、歴史的瞬間が見れるかもしれませんね。
(こんなのに注目してるFXトレーダーは私ぐらいかもしれませんが(笑))


それで、このGMOの苦戦の要因を私なりに考えてみたんですが、やぱりドル円のスプレッドを0.3銭から0.4銭に拡大した事が、大きく影響したんだと思います。

スプレッドを拡大した直後の8月・9月は、GMOとDMMの取引高は共に、外為市場全体のトレンドと同じように減少してたし、両社の間に特に差異は見受けられなかったんですが、でも、夏休みが終わっても一向にボラが回復しないので、投資家が徐々にコストを意識し始めた結果、DMMに顧客が流れてるのではないでしょうか。


値幅が大きい時は獲得pipsが増加するから、スプレッドの違いなんて大して気にならないけど、値幅が小さくなってパフォーマンスが悪化してくると、例えたった0.1pipsでも、物凄く惜しくなりますからね。

私も今でこそ、小さなコストにはあまり拘らなくなったし、決済時に滑って利益が目減りする目に遭っても、『なるほど。そうきたか』ぐらいの冷静な受け止め方が出来るようになったんですが(笑)、以前はコストに厳しかったので、その気持ちは凄くよく分かりますから。


だからGMOクリック証券の劣勢はまだ続くだろうし、もしかしたら痺れを切らして、ドル円のスプレッドをまた0.3銭に戻すかもしれないけど、ただ私としては、出来ればこの0.4銭のスプレッドをキープして欲しいですね。
(注釈・GMOクリック証券は11月13日から、豪ドル円のスプレッドを1.0→0.8に縮小するようです)

だって業界最大手のGMOが、ドル円のスプレッドを再び狭めたら、SBIFXが撤退して幕を閉じたスプレッド戦争が再開する可能性があるし、『スプレッド戦争・第2ラウンド』みたいな事になると、私が思い描く、『約定力を競い合う、FXが本来あるべき姿』から遠ざかってしまいますから。


大多数のFXトレーダーにとっては、私のこういった考え方は理解出来ないかもしれませんが、でも、私は専業トレーダーだから仕事としてFXと向き合ってるので、安心してトレード出来る環境を整える方を優先して貰いたいんですよね。

皆さん忘れがちだけど、FXは高いレバレッジをかけてトレードしてるので、とんでもない暴落や暴騰に巻き込まれたら、借金を背負う可能性もある危険な金融商品なんですから。


しかも、もしそういう事態に陥っても、FX業者は損失に対する責任を一切負わないので、結局最後には、投資家がツケを払う事になりますからね。

もちろん、この高いレバレッジこそが、FXの最大の長所のひとつなのは間違いないんですが、でも、この長所を最大限生かすために、投資家はもっとリスクに敏感になるべきだと私は思います。

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