今週はこの3点について書きます。

・BOEの委員を、タカ派・ハト派に分類する
・リスクオフ相場はいつやって来るのか?
・ランド円とキャリートレード

BOEの委員を、タカ派・ハト派に分類する

9人全員が据え置きに投票する状況が続いてたので、市場からはずっとスルーされていたMPCですが、カーニー総裁が突然、『年内利上げあるかも発言』をして以降、急速に関心が高まっています。

ただ、一気に過半数の委員が利上げに投票するはずがないし、勢力の変化を見極めるために、これからはMPCよりも『議事録』の方が注目を集めると思うんですよね。

というわけで、私なりに、BOEの9人の委員を『タカ派・ハト派・中立』に分類して、来週公表される議事録に対する、マーケットの反応を考えてみました。


タカ派  ウィール・ホールデン・マカファーティ・マイルズ
中立   カーニー・フォーブス
ハト派  カンリフ・ブロードベント

(フィッシャーは今月で退任。シャフィクに関しては、MPCに参加するのは8月からだし、委員就任前の発言は当てにならないので、この2人は省きました)


私のこの分類の仕方に、異論を持つ人がいるかもしれません。

ただ、講演やメディアでの発言と、実際の投票行動が一致するとは限らないし、それに、ずっと9対0で据え置きだったので、今の段階で正確に、『タカ派・ハト派・中立』に分けるのはほぼ不可能なんです。

大規模なQEを実施する前の2011年頃に、ずっと利上げ票を投じてたウィール以外の委員は、まだ利上げに入れた事がないですから。


0票
マーケットは、少なくとも1票は入る事を期待してるだろうし、もし利上げが0票だったら、ポンドドルは急落する可能性が高いと思います。
ただ、急落したとしても、米国に対して利上げ競争でリードしてる状況は変わらないし、逆に押し目買いのチャンスかもしれません。

1票
例え1票だとしても、久しぶりに利上げ票が入ったインパクトは大きいし、マーケットは素直に買いで反応すると思うんですが、でも、上昇の勢いはそんなに長くは続かなくて、いずれ議事録前の水準に戻ってくるような気がします。

2~3票
もし利上げに2票以上入ったら相当なサプライズだし、1.72を目指す展開になるかもしれないので、値頃感での逆張りはやめた方がいいと思います。


といった感じで予想してみたんですが、スイングトレーダーならまだしも、デイトレーダーはこういったビッグイベントの直前にポジションを持つべきではないし、『動かざること山の如し作戦』をお勧めします(笑)

私もポンド円のトレーダーだけど、水曜日の17時30分はチャートを眺めて過ごすつもりですから。


リスクオフ相場はいつやって来るのか?

今週はマレーシア機撃墜のニュースによって、リスクオフっぽい展開になりかけたんですが、金曜日のNYダウは大きく戻したし、ユーロドルも、1.35~1.37のレンジを意識する市場参加者によって一気に買われて、またすぐにレンジに戻ってきました。

もちろん、ウクライナ情勢がさらに悪化すれば、また下値を試す展開になるかもしれないし、それに、NYダウが最高値付近で留まってるから、突然巻き戻しが起こる可能性は十分あります。


でも為替相場は、そもそも大してポジションが傾いてないし、それに、『ユーロ圏の金融政策の転換は当分先。米国の利上げは2015年半ば』であれば、こういった材料を織り込むのは早くても半年前からなので、少なくとも年内は、リスクオフ相場は来ない気がするんですよね。

だから、NZドル円の現在の水準は、スイングトレーダーにとっては押し目買いのチャンスだと思うし、NZ中銀が、もし今回は据え置きという判断をしても、勇気を出して踏み込むべきかもしれません。


ランド円とキャリートレード

据え置きを予想する声も多かったんですが、南アフリカ中銀は、景気よりもCPIの加速を重視したらしく、政策金利を5.75%に引き上げました。

私はこのブログで、『利上げサイクルに入った通貨は落ちても必ず戻ってくる』と何度も書いてるけど、でも、この考え方が有効なのは先進国だけだし、途上国の場合は、『インフレをコントロール出来てない』とみなされる事が多いんですよね。

だから、途上国は金融政策ではなくて、経済そのものを見ないといけないんですが、南アフリカの経済はかなり悪いし、ファンダメンタルズを無視したランド円のキャリートレードは危険だと思います。


というか、キャリートレードはやめた方がいいという記事でも書いたとおり、私はそもそも、キャリートレードに対して否定的です。

エグジット戦略も事前にキッチリ描いてるならいいけど、『スワップがたくさん貰えるから』という安易な考えで手を出すと、いつか必ず痛い目に遭うし、それに、例えエントリー前にシナリオを描いてたとしても、そのシナリオを忠実に実行するのは至難の業ですから。


私もキャリートレードを1年ぐらいしてたから分かるんですが、スワップ金利には麻薬のような中毒性があるし、しかも、長く持ってるとポジションに愛着が湧いてくるんですよね。

だから、200万の含み益を失った時の私は、ほとんど思考停止状態だったし、相当強い意志を持った人じゃないと、流れが悪くなっても切れないので、キャリートレードとは出来るだけ早く縁を切るべきです。

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