今週はこの3点について書きます。

・『米国の異変』に市場が気付き始めたのか?
・ポンドの政治リスク
・金融政策の方向性は、為替相場の基本

『米国の異変』に市場が気付き始めたのか?

危ないのは中国じゃない、米国だ!という記事で書いたとおり、私は基本的に、米国は終わったと考えてます。

だから、かつての日本と同じように、もし利上げしても、そのまま利上げサイクルに入るのではなくてまたゼロ金利に戻すか、あるいはQEが終了した後、予想以上に景気が悪化して、『利上げすら出来ない』展開を予想しています。

でも、私のように10年後、20年後まで見据えて、長期的なビジョンを持って為替を予測する人は少ないので、実際に経済が悪化しないと、実は米国がすげえヤバいことに市場は気付かないだろうし、ドルが下がるのは来年半ば以降だと考えてました。


ところが、ウォルマート米国部門の社長が、『雇用市場が回復してるのに、一般消費者は財布のひもを緩めてくれない』と言ってるし、それに、『米国の潜在成長率が低下してるのではないか?』と主張する人も増えてきたので、もしかしたら年初ぐらいから、ドル円以外の通貨ペアで、ドルの本格的な下落が始まるかもしれません。

ただ、もし早まったとしても、今はまだその時期ではないし、低ボラ相場がまだまだ続きそうな気がします。


ポンドの政治リスク

今回のMPCは据え置きがコンセンサスだったけど、利食いのタイミングとしては悪くないので、ポンドは一旦下がると私は思ってたんですが、その後も底堅く推移しましたね。

でも、英国はあくまでも、『利上げ時期が早まっただけ』なので、このままガンガン上昇する事はないだろうし、ポンドドルをトレードするなら、上値を追っかけるのではなくて、押し目を拾ってコツコツ稼ぐべきだと思います。


それと、9月だからもう少し先の話なんですが、『スコットランドの独立を問う住民投票』には注意しておいた方がいいかもしれません。

どんな結果になるかはまだ分からないけど、この住民投票の際に、『通貨はユーロにするのか?』といった議論が盛んに行われるだろうし、こういった話題が出るだけで、ポンドにネガティブな影響を与える可能性もありますから。


しかも、英国は来年総選挙があるし、『EU脱退』というバカげた主張をする、英国独立党が勢いを増してる事も波乱要因なので、ポンドは政治に振り回されるリスクが高まってきてますからね。

だから、週末のビッグニュースによって突然大きな窓を開けて始まるかもしれないし、ポンドでスイングトレードをするなら、経済だけでなく、政治もしっかりフォローしておいて下さい。


金融政策の方向性は、為替相場の基本

最近の外為市場は目新しい材料が出ても無視するし、リスクオフ的な展開にならないので、為替相場を動かす基本的な要因である、『金融政策の方向性』さえ抑えおけば、凄く予想しやすいです。

だからアナリストなら、今は予想を当てまくって然るべきなんですが、でも、金融のプロにも拘わらず、『現在の金融政策と、金融政策の方向性は似て非なるもの』という事を理解してない人が非常に多いので、結構外しておられるようです(笑)

アナリストや評論家は、『現在』しか見ないし、未来を描く事が出来ないので、利上げサイクルのNZと、中立の豪州では金融政策の方向性は全く別物なのに、『金利が高い』というだけで、NZドルと豪ドルを同列に扱う人すらいますからね。


私は常に、下記のように金融政策の方向性を分類して、通貨のパワーバランスを明確にしてるんですが、それに加えて、『今の穏やかな環境だと、豪ドルの2.5%の金利がジワジワ効いてきそうだな』とか、『緩和だけどユーロは将来性があるから、ドルと対等にやり合えるかも』といった自分なりのビジョンも絡めて相場と向き合っています。


緩和 日本・ユーロ圏

中立 豪州

引き締め NZ・英国・米国


こんな風に常にシナリオを描いておけば、雰囲気の変化を素早く察知できるし、マーケットが急変しても柔軟に対応できるので、例えトレード手法がデイトレやスキャであっても、FXトレーダーはファンダメンタルズをしっかり勉強するべきです。

ただ、こんな上から目線の記事を書いてると、突然リスクオフ的な展開になって、金融政策の方向性を無視した相場になりそうな気がするので、恥をかきそうで少し怖いんですが(笑)

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