私はこれまでに、『テクニカルだけでは絶対に勝ち続けられない。勝ち続けるFXトレーダーになるには、ファンダメンタルズが大事』と何度も書いてきました。

ただ、ファンダメンタルズは、テクニカルと違って目に見えるものではないので、『ファンダメンタルズが大事って言われても、どこから手を付ければいいか分からないし、トレードにどう活用すればいいかも分からん』と感じてる人が多いと思います。

私の場合は、10年に及ぶFXのキャリアに加えて、10代の頃から経済や地球の未来を考え続けてきたから、この経験のお陰でなんとか対応出来るけど、これまで何も考えてこなかった人がいきなりファンダメンタルズの勉強をしても、成果を出すのは容易ではないですから。

でも、ファンダメンタルズ分析に関して、ある程度システム化してる部分もあるので、今回は、私なりの考え方を順を追って書いてみる事にします。


① 金融政策の方向性を予測する

外為は色んな材料に反応する繊細なマーケットなんですが、でも、為替相場を動かす最大の要因は、『金融政策の方向性』なので、ファンダメンタルズを考える上で、ここを絶対に抑えておく必要があります。

だから、私は常にトレードしてる国の金融政策の方向性を、『引き締め・中立・緩和』に分類する事によって、通貨のパワーバランスを明確にしています。


ただ、『金融政策の方向性』と聞くと、『現在の金融政策』を思い浮かべる人が多いんですが、金融政策の方向性と、現在の金融政策は似て非なるものなので、絶対に一緒にしてはいけません。

もちろん、現在の金融政策も為替相場に大きな影響を及ぼすし、特に金利差がかなりあると、金利の低い方の通貨は基本的に売られやすくなります。

でも、金融政策の方向性は、時に金利差が無力になるくらいの強いトレンドを出す事があるので、やっぱり現在よりも、未来の方が重要なんです。


② 中央銀行トップの発言を分析する

そして、金融政策の方向性に影響を及ぼす最も大きな要因は、言うまでもなく中央銀行トップの発言なので、トップの動向には常に目を光らせておかなければいけません。

もちろん、他の委員も講演などで色々言うんですが、トップとは違って責任を背負ってないから発言が適当なので、わざわざ分析するほどの価値はないですから。

ただ、BOEだけは総裁と委員の力関係が対等だし、あくまでも多数決で金融政策を決めるので、9人全員フォローする必要があります。


③ 市場のテーマを読み取り、経済指標を選別する

さらに当然ながら、経済指標も、金融政策の方向性に影響を及ぼします。

だから経済指標も抑えておく必要があるんですが、ただ、全ての指標を均等にチェックするのではなくて、その時の市場のテーマに沿って考えないといけません。

例えば、現在の米国や英国では、労働市場の緩みが注目されてるから賃金上昇率が一番大事だし、あるいはユーロ圏なら、デフレ回避がテーマだからCPIといった感じです。


それと、IFOやISMなどの信頼感指数的なものは、質問された日の気分によって、どうせコロコロ変わるので、私は全部無視しています。

例えばFXトレーダーに、100pips獲った日に、『FXって簡単ですか?』と聞けば、『簡単ですね』と答えるだろうし、逆に大きく負けた日に聞いたら、『チョー難しいっス!』と答えるはずですから(笑)

戦略の『略』は、実は『略す』という意味なので、ファンダメンタルズを考える時は、余分なものを徹底的に削ぎ落として、出来るだけシンプルにする事が重要です。


④ シナリオを描いて投資戦略を決める

そして、上記の材料を元に自分なりのシナリオを描いて、投資戦略を決めます。

例を挙げると、『ユーロ圏の金融政策の方向性は緩和だけど、ドラギは昨日タカ派発言をしてたし、今日のユーロは堅調かな。ロングで攻めよう』といった感じですね。


『シナリオを描くのはスイングトレーダーだけだろう。デイトレーダーには関係ない』と思ってる人が多いかもしれませんが、決してそんな事はないし、私はデイトレード専門だけど1日中考え続けてます。

こんな風に考え続ける事によって、点が線になり、やがて絵になるので、値動きのイメージが沸いてきますから。


⑤ 投資戦略とトレード手法を融合する

ここでようやくテクニカルが登場するんですが(笑)、投資戦略とトレード手法のサインが合致した時だけエントリーするんです。

ただ、『エントリーの最終判断は感覚』と私はよく書いてるんですが、サインが出てから考えてたら間に合いません。

だから、『今ロングのサインが出たらエントリーだな』とか、『ここは方向感がないからスルーしよう』といった感じで事前に決めておいて、サインと同時に勢いよくクリックします(笑)


まとめ

このファンダメンタルズの活用法はあくまでも私の場合だし、ハッキリ言って正解はないので、もっと自分に合う方法があれば、それを実践するべきだと思います。

私も現時点ではこんな感じだけど、トレードにおけるファンダメンタルズの比率はどんどん上がってるし、これからも変化するはずですから。


でも正解はないけど、テクニカルで為替相場の真理を解き明かせる事も絶対にないので、勝ち続けるFXトレーダーになるには、ファンダメンタルズにしっかり取り組まなければいけません。

もちろん、ファンダメンタルズを勉強した事によって、パフォーマンスが劇的に向上するわけではないんですが、地道な努力を続けてれば感覚はどんどん研ぎ澄まされていくし、長い目で見れば必ず違いを生みますから。

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No title

はじめまして。以前から訪問させてもらっています。
今回のエントリー、とても参考になりました。
テクニカルとファンダメンタルズの融合は理想だと思います。
私は、なかなか情報をうまく集められないので有志の方?が上手にわかりやすくまとめてくれているサイトだけは必ず読むようにしています。
ただテクニカルだけでは「絶対」に勝ち続けられないとは思っていないですね。
まあ、勝ちづらい、勝ち続けづらい、ファンダメンタルズを加味した方が勝ちやすい程度の記述であれば納得なのですけど。
テクニカルを最重要視しているからそう思うのかもしれません。

Re: No title

コメントありがとうございます。参考になったと言って頂けると嬉しいです。

『テクニカルだけでは絶対に勝ち続けられない』という部分には同意出来ないとの事ですが、、私とシステムマンさんとでは、テクニカルの定義に違いがあるのかもしれません。

おそらくシステムマンさんは、テクニカルを、テクニカル+感覚と捉えてるので、『パフォーマンスが悪化したらトレード手法を修正すればいいんだし、テクニカルだけでも勝ち続けられる』と考えておられるのではないでしょうか。

私は、テクニカルは純粋にテクニカルのみ、トレード手法に修正を加える感覚の部分は、別の要素だと捉えてるので、『テクニカルだけでは勝ち続けられない。感覚が大事。そして、感覚を磨くために、ファンダメンタルズが非常に有効』と書いたんです。
分かり難くてすいません。

ありがとうございます

読ませていただきました。ありがとうございます!実は先週、資産を10%減らすというとんでもないことやってしまいました。カッとなってロット増やして、無駄なエントリーばかりでした。しがないさんを見習って感情コントロールとファンダを見直します。

Re: ありがとうございます

参考になれば幸いです。

仰るとおり、まずは感情のコントロ-ルを身に付ける事を優先するべきだと思います。
どれだけ優れたトレード理論を持ち合わせてても、熱くなってルールを破ってしまっては元も子もないですから。
努力が実を結ぶといいですね。

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