EUR/USD
① -15.2

0勝1敗 -15.2pips

FX

先週の記事で、『今はいくつもの材料が複雑に絡み合ってるから、来週のユーロドルは難しい』と書いたんですが、SNBやギリシャの総選挙、QEを巡る思惑がユーロドルに与える影響が上手く見通せなかったので、週末の間ずっと考えてました。

3つとも外為市場の主役になれるぐらいの大きな材料だし、噂が流れる度に相場を振り回しそうなので、対応するのは容易ではないですからね。


でも、こんな風に材料が幾つも発生して複雑になった時は、私は優先順位の低いものはどんどん切り捨てて、出来るだけシンプルに考える事にしてるんです。

戦略の略は、『略す』という意味だし、この考え方は投資のみならず全ての物事に応用が効くので、私はサラリーマンをしてた頃から、状況が複雑になった時はいつもこんな風に考えてましたから。


だから、考えまくって達した結論が、『スイスとギリシャは無視する』だったし(笑)、ECB理事会までは方向感が出ない気がしたので、今までどおり、金融政策の方向性でシナリオと戦略を描く事にしたんです。

ところが、水曜日にようやくレジスタンス①に達してエントリー出来たんですが、大した見せ場もなく撃沈してしまったし、今週は物凄く貧相なトレード結果になってしまいました(笑)

ロング&ショート戦略自体は悪くなかったものの、ピボット手法が相場と全く噛み合ってくれなかったんですよね。


いつも先週みたいに上手くいくはずがないし、この結果はある意味当然の事なんですが、ただ、今になって振り返ると、そんなに自信があったわけではないので、『エントリーの判断は少し強引だったかな』という後悔の気持ちがないわけではありません。

でも、トレードに臨むにあたって、『幸運の女神は勇者に微笑む』という羽生さんの言葉を私は常に意識してるし、基本的に迷った時はエントリーする事にしてるので、仕方ないんですよね。

踏み込みを躊躇して利益を逃した時の方が遥かに悔しいし、それに、ピボットはトレードチャンスがそう多くないので、少し迷ったぐらいで止めてたら、全然トレード出来なくなりますから(笑)


先週100pips近く獲れて、良い流れで来てたから残念だけど、3歩進んで2歩下がるのが私のスタイルだし(笑)、こういった展開には慣れてるので、マイペースで頑張ります。


QEを巡る攻防がついに終結。焦点は米国の金融政策へ

大方の予想通り、今週のECB理事会でQEが決定されたんですが、ただ、これだけ市場からの関心が高まると、むしろ一方向に傾きにくくなるので、発表直後に乱高下した後、元のレートあたりに落ち着くだろうと私は考えてました。

だから、『月額600億ユーロ』という数字が予想を上回ってたとはいえ、ユーロドルが500pips以上も急落するのは完全に想定外だったし、この展開はさすがに驚きました。


ただ、これで数ヶ月に渡って為替相場を賑わせた、QEを巡る攻防がやっと終わってくれたし、この事は私にとってプラスに働きそうです。

攻防が収束した事によって、これから暫くはユーロ圏の材料よりも、米国の経済指標、特にインフレ関連の数字に集中すれば良くなったので、凄く分かり易くなりましたから。


もちろん、週末にギリシャの総選挙が控えてるし、もしSYRIZAが負けたら相当なサプライズなので、ユーロドルは200pipsぐらい一気に上昇するかもしれません。

でも、下落の勢いが和らいでレンジになる事はあっても、トレンドが変わる事はないと思うんですよね。

トレンドが変わる要因はあくまでも、『米国の金融政策の転換を、市場が織り込み始めた時』だと私は考えてますから。


SNBと日銀の共通点

スイスフランショックを機に、『スイス中銀は信用を失った』と解説してるアナリストが多いみたいですが、私はそんな風には全く捉えてなくて、スイス中銀が信用を失ったのは、『1.2防衛ラインを宣言した日』だと考えてます。

あんな大それた事をSNBが勝手に出来るはずがないので、あの判断は確実に政治サイドからの圧力だし、政治に配慮して金融政策を決めるようになった時点で、中央銀行は終わりですから。


ただ、1.2防衛ラインを導入した時の総裁は、前任者のヒルデブラントなので、私はジョルダン総裁を責めるつもりはないし、むしろ世界中から批判されまくって気の毒だと思います。

一方このヒルデブラントという男は、『嫁さんが防衛ライン設定前後のドルスイス取引で大儲けする』という不祥事で辞任したし、この時点ですでに相当ヤバいんですが、それに加えて、為替相場に大混乱まで引き起こしたので、バカ総裁として後世まで語り継がれるでしょうね。


ただ、完全に政治家の言いなりになってる中央銀行は、スイスだけではなくて、実は、欧州から遠く離れた極東の地にも存在します。

それがどこかと言うと、皆さんお察しのとおり、『日本銀行』です。

追加緩和は明らかに政治の圧力に屈した結果だし、あの瞬間に黒田総裁は、『政府の子飼い』に完全に成り下がりましたからね。


だから、株価を上げるために必死になって買い支えてるけど、スイスの悲惨な末路を見れば分かるように、マーケットにはこういった共産主義的な手法は通用しないので、いつか必ず痛い目に遭うでしょう。

金融緩和とバラまきだけで経済が長期的に良くなるわけがないし、今の日本に必要なのは、『明治維新以来の抜本的改革』ですから。

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

記事を読ませていただきました。

しがないさん、お疲れ様です。

今年に入って予想のつかない事が多くトレードは控えていたのですが、漸く大きな不確定要素を含んだイベントが来週で一服をつける気配が見えたので市場へと参加出来る次第です。
まだまだ今年は波乱の一年になりそうですが…
私は、以前痛い目を見てからファンダメンタルズを精査しても尚、自分の考えや推論で理解出来ない、ポジションを取るに値する理由が付かない市場の動きやイベントには参入しない、という考えでやっておりますがQEは結果がほぼ確定事項と言われていただけにエントリーしなかったのは正直、多少の後悔はあります笑。
事実、相場は多くの投資家達が予想していた動きを見せました。
が、やはりこれから先トレードを続けるにあたってもこのルールを最優先で取り組んでいこうと思っております

市場に絶対はない。そして絶対に勝てる方法など存在しない。ですからね笑

Re: 記事を読ませていただきました。

ありがとうございます。

仰るとおり、スイスフランショックに加えて、QEを巡る攻防でかなり荒ぶってたんですが、ギリシャの総選挙が終わればひと段落するので、少しは落ち着きそうです。

それにしても、QE後の下落を予想してたとは、なかなか鋭い読みをしておられますね。
私は完全に裏をかかれました(笑)

でも、『分からない時はやらない』という考え方は素晴らしいと思います。
こんな風に考えて、そして実践できるだけで、大きく負ける事はまずないですから。

ただ、Sさんと私はトレーダーとしての性格が似てる気がするので、なんとなく分かるんですが、攻める方で苦労するかもしれませんね。
私は守るのは得意なんですが、攻めるのは全然ダメですから(笑)

No title

しながいさん
こんばんわ。
精力的な更新お疲れ様です。
自分のいやな予感はああいう形で日本人を世界に引きずり込む展開になってしまいました。

ユーロという通貨は自分も楽観的に考えています。
しかしユーロという地域が存在感を増すほど世界は混沌としていくのでしょう。世界史の教科書にも日本人を揶揄する風刺画が載ってましたけども、1900年初頭に引き戻されるような感覚です。アメリカは既に一歩引いて世界の動向を伺っているところなんかも。

今回のスイスフランについては、テクニカル側からみると完全勝利なんです。誰に対してか?
といわれればクオンツ系のトレーダーに対してです。
所詮テクニカルは初歩的な計算でだした数値ですし、自分たちよりはるかに高度な学問を駆使する輩に勝つには、いかに算数レベルまでシンプルにできるかという事を自分も常に意識しているので、しがないさんがピボットで考えている事など興味深く読ませていただきました。

Re: No title

こんばんわさん、労いの言葉をかけて下さってありがとうございます。

ただ、『ユーロの存在感が増すと混沌とする』という考え方には同意できません。
確かに現在でも、内戦を含めると数え切れないくらい戦争が起こってますけど、100年前と比べると遥かに少なくなってますし、むしろユーロやEUのお蔭で、地球はどんどん平和になってますから。
『比較する』という概念を忘れてはいけません。

オバマみたいな綺麗事では、いつまで経っても平和は訪れないですし、『経済統合』は地球を平和にする唯一の手段です。
なので、最短で100年、遅くとも150年以内には、地球単一通貨が誕生すると私は考えてます。

それと、スイスフランショックに関してですが、仰るとおり、普通のテクニカルトレーダーより、クオンツ系のトレーダーの方が痛い目に遭ったかもしれませんね。
いずれにしても、今回の一件によって、商材の無意味さに気付く人が増えて欲しいです。

PAGETOP