今の仕事に対して、心からやりがいを感じてるサラリーマンの方はごく少数のはずだし、FX専業トレーダーに憧れてる兼業トレーダーの人って、凄く多いのではないでしょうか?

私も元サラリーマンだし、実はFXを始めた理由は、『大金を稼いでいい暮らしをしたい!』ではなくて、『とにかく仕事を辞めたい!』だったから(笑)、その気持ちは痛いほど良く分かります。

私はFX専業トレーダーになって今年で4年目なんですが、過去3年は運良く生活出来るだけの利益を稼ぐ事が出来たし、去年は精神的に相当追い詰められたけど、それでもサラリーマンの頃に抱えてたストレスに比べれば遥かに小さなものなので、『専業トレーダーに転職して本当に良かったな』と思ってますから。


ただ、これは私が独り身だったから出来た事であって、もし家族を養う身だったら、専業トレーダーへの転職は絶対無理でしたね。

一応、数年間は食べていけるだけの貯金があったし、それに、独り身だから自分の生活費さえ稼げればいいので、どれだけスランプに陥っても無理してトレードする事はなかったんです。

でも、家族を養う身だったら、『貯金がある』なんて悠長な事は言ってられないし、その結果、強引なトレードをやりまくって更に成績が悪化して、大きな損失を出してたはずですから。


去年大きな利益を出して、トレードで家族を養っていこうと考えてる人って多いと思うんですが、相場の世界は、1年ぐらいだったら運だけでメチャクチャ勝てる事があるんですよね。

だから、たまたまトレード手法が相場と上手く噛み合っただけなのに、『去年1000万稼いだし、俺にはFXの才能がある。専業トレーダーになるぜ!』といった感じで調子に乗って仕事を辞めると、ほぼ間違いなく、あとで取り返しのつかない事になるので、慎重に行動した方がいいと思います。

独り身なら、例えその翌年に勝てなかったとしても、全て自分に跳ね返ってくるだけだからいいけど、家族まで路頭に迷うような事になったら悲惨ですからね。


まだFXのキャリアが浅い人は、急に全く勝てなくなるなんて信じられないかもしれませんが、でも相場の世界では、そんなのは日常茶飯事なんです。

ちょっと勝っただけで自分には実力があると勘違いして、雑誌等のメディアに頻繁に露出したはいいものの、結局退場したとか、あるいは稼げなくなって商材販売に走ったカリスマトレーダーを、私の9年のFX歴で数え切れないぐらい見てきましたから。


相場の世界って、『安定』という言葉とは完全に真逆に位置するし、だから家庭がある人は、専業になるのは諦めるべきだと思んですが、ただ、『仕事が嫌で嫌でしょうがない。どうしても専業トレーダーになりたい!』と言うのであれば、一気に2億ぐらい稼いで、アーリーリタイアを狙う方が安全かもしれません。

でも、そうなると今度は、物凄く高いレバレッジをかけてトレードしなければならなくなるので、それはそれで相当なリスクなんですよね。

例えば2011年のスイスフランの大暴落みたいなのに巻き込まれたら、ハイレバでトレードしてると多額の借金を背負う可能性だってあるし、『お父ちゃん、FXで借金背負ってしもた・・・』みたいな事になったら、ホントに洒落になりませんから。


FXで毎年サラリーマンの平均年収並みの利益を出し続けるのは、野球で例えたら、イチローや松井みたいなプロの中でもほんの一握りのトップになるのと同じぐらい難しいし、それを実現してるのは、おそらくFX人口の0.1%もいないのではないでしょうか。
(私は生活費は一応稼げてるけど、3年目の利益はサラリーマンの平均年収を大きく下回りました)

だから、専業への転職を踏み止まった方がいいと思うんですが、でも、FXで家族を養う事に対しての、私のこの否定的な見解を読んでもなお、『俺は仕事を辞めて、FXで家族を養うと決意したんだ!』というのなら別に構わないし、明確なビジョンと戦略があるなら挑戦してもいいかもしれません。

かなり専門的な仕事をしてる人は再就職も容易なので、もしFXで上手く利益を出す事が出来なくても、なんとかなりますからね。

でも、いざとなったら生命保険でなんとかするぐらいの覚悟は必要だし、少なくとも、上手くいかなかった時に備えて、『プランB』を用意しておくべきだと思います。

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