私はこれまでに、ファンダメンタルズの重要性を何度も熱く語ってるんですが、その一方でテクニカルに対しては、一貫して否定的な立場をとり続けてきました。
テクニカルでは、『相場の方向性』までは感じ取れないし、それにチャートをどれだけ分析しても、スイスフランショックのようなブラックスワンは絶対に予測出来ないですから。
ただ、このブログの読者の方ならご存知のとおり、テクニカルに対して幾度となく厳しい見解を述べてるにも拘わらず、私は常にテクニカルを利用してトレードしています。
どんなに相場観が優れてても、目安やルールがないと調子が狂った時に収拾がつかなくなるので、FXで勝ち続けるには、トレードの補助としてテクニカルは必要ですからね。
だから、テクニカルの存在を完全に否定してるわけではないし、実はファンダメンタルズの重要性を際立たせるために、テクニカルに対してあえて攻撃的な表現を使ってるという側面もあるんです。
というわけで、『ファンダメンタルズ◎、テクニカル△』というスタンスで様々な記事を書いてきたんですが、でもFXトレーダーにとって、ファンダメンタルズ・テクニカルと並ぶ3大分析法のひとつである、『需給』をテーマにした事はこれまでに一度もないんですよね。
だから、今回は需給についての見解を書こうと思うんですが、ただ、4年半近くもブログを運営しておきながら一度も書かなかった実績が物語るとおり、私は需給に対して相当否定的です。
上述したように、テクニカルはトレードの補助として必要だけど、需給には、補助としての役割すらないですから。
このブログの読者の方の中にも、おそらく需給を使ってトレードしてる人がたくさんいるだろうし、自分が頼りにしてるものを否定されるのって気分の良いものではないので、嫌な思いをさせてしまったかもしれません。
でも、孫の二乗の兵法と、FXトレーディングという記事でも書いたとおり、戦略の略って実は略すという意味なので、投資戦略を立てる時は色んな材料を組み合わせるよりも、優先順位の低いものは徹底的にそぎ落として、最も重要と思われる一点に絞らないといけないんです。
だから、需給とファンダメンタルズを比較すると、ファンダメンタルズの方が重要なのは明らかなので、私は需給という要素を完全にトレードから排除してるんです。
もちろん、『オプションやM&Aのフロー、IMM通貨先物』といった材料は、いかにも為替相場を動かしそうな雰囲気を漂わせてるので、参考にしたくなる気持ちは凄くよく分かります。
しかも、こういった材料を分析してると、『俺、なんかプロっぽいやん』という気にさせてくれるので(笑)、私も昔は必死になって需給を追っかけてましたからね。
でも、その分析が功を奏して勝てた時も勿論あるんですが、需給を追っかけてると、どうしても目先の材料に捉われ易くなるんです。
だから、ブラックスワンを引き起こす最大の要因である、『政治』のような大局を意識しなくなるので、需給を重視したトレーディングって実は凄くリスクが高いんですよね。
それに、リスク管理の視点だけではなくて、純粋にデイトレの投資戦略としても、需給はファンダメンタルズより遥かに劣るんです。
だってファンダメンタルズとほぼ同義語である、『金融政策』という要素こそが、経済の強弱を表す最も分かり易いバロメーターなんですから。
だからスタグフレーションのような一部の例外を除けば、金融政策が引き締めの国の通貨は強いし、緩和の国の通貨は弱くなるので、金融政策の方向性と、現在の金融政策(金利差等)を軸にして戦略を立てる事は凄く有効なんです。
もちろん、金融政策が有効だとしても、FXは株とは違って対になる国が存在するから、『比較』という作業が常に必要なので、『利上げサイクルだから買い』みたいな単純な発想で勝ち続けられるほど甘くはありません。
例えばもしユーロ圏がガンガン緩和してても、『一方の米国が、利上げサイクルから緩和に転換しそう』のような局面だと、ユーロドルは確実に上がりますから。
しかも、さらに厄介な事に、対になる国との比較だけではなくて、『前後との比較』も常に頭に入れておかないといけないんです。
たとえ利上げサイクル真っ只中でも、以前考えられてたよりもペースが緩慢だったら、利上げしてもむしろ弱くなりますからね。
でも、相場の世界には完璧な方法なんてそもそも存在しないので、金融政策に基づいてしっかり比較をやったにも拘わらず、それでも負けた時は、『今日は運がなかった』と割り切ればいいんです。
完璧を求めるよりも、『勝率を少し上げる』くらいのリラックスした姿勢で臨んだ方が、長い目で見ればパフォーマンスが向上するんですから。
結局の所、継続して勝てない人って、全部獲ろうとして前のめりになるから、足元をすくわれるんです。
テクニカルでは、『相場の方向性』までは感じ取れないし、それにチャートをどれだけ分析しても、スイスフランショックのようなブラックスワンは絶対に予測出来ないですから。
ただ、このブログの読者の方ならご存知のとおり、テクニカルに対して幾度となく厳しい見解を述べてるにも拘わらず、私は常にテクニカルを利用してトレードしています。
どんなに相場観が優れてても、目安やルールがないと調子が狂った時に収拾がつかなくなるので、FXで勝ち続けるには、トレードの補助としてテクニカルは必要ですからね。
だから、テクニカルの存在を完全に否定してるわけではないし、実はファンダメンタルズの重要性を際立たせるために、テクニカルに対してあえて攻撃的な表現を使ってるという側面もあるんです。
というわけで、『ファンダメンタルズ◎、テクニカル△』というスタンスで様々な記事を書いてきたんですが、でもFXトレーダーにとって、ファンダメンタルズ・テクニカルと並ぶ3大分析法のひとつである、『需給』をテーマにした事はこれまでに一度もないんですよね。
だから、今回は需給についての見解を書こうと思うんですが、ただ、4年半近くもブログを運営しておきながら一度も書かなかった実績が物語るとおり、私は需給に対して相当否定的です。
上述したように、テクニカルはトレードの補助として必要だけど、需給には、補助としての役割すらないですから。
このブログの読者の方の中にも、おそらく需給を使ってトレードしてる人がたくさんいるだろうし、自分が頼りにしてるものを否定されるのって気分の良いものではないので、嫌な思いをさせてしまったかもしれません。
でも、孫の二乗の兵法と、FXトレーディングという記事でも書いたとおり、戦略の略って実は略すという意味なので、投資戦略を立てる時は色んな材料を組み合わせるよりも、優先順位の低いものは徹底的にそぎ落として、最も重要と思われる一点に絞らないといけないんです。
だから、需給とファンダメンタルズを比較すると、ファンダメンタルズの方が重要なのは明らかなので、私は需給という要素を完全にトレードから排除してるんです。
もちろん、『オプションやM&Aのフロー、IMM通貨先物』といった材料は、いかにも為替相場を動かしそうな雰囲気を漂わせてるので、参考にしたくなる気持ちは凄くよく分かります。
しかも、こういった材料を分析してると、『俺、なんかプロっぽいやん』という気にさせてくれるので(笑)、私も昔は必死になって需給を追っかけてましたからね。
でも、その分析が功を奏して勝てた時も勿論あるんですが、需給を追っかけてると、どうしても目先の材料に捉われ易くなるんです。
だから、ブラックスワンを引き起こす最大の要因である、『政治』のような大局を意識しなくなるので、需給を重視したトレーディングって実は凄くリスクが高いんですよね。
それに、リスク管理の視点だけではなくて、純粋にデイトレの投資戦略としても、需給はファンダメンタルズより遥かに劣るんです。
だってファンダメンタルズとほぼ同義語である、『金融政策』という要素こそが、経済の強弱を表す最も分かり易いバロメーターなんですから。
だからスタグフレーションのような一部の例外を除けば、金融政策が引き締めの国の通貨は強いし、緩和の国の通貨は弱くなるので、金融政策の方向性と、現在の金融政策(金利差等)を軸にして戦略を立てる事は凄く有効なんです。
もちろん、金融政策が有効だとしても、FXは株とは違って対になる国が存在するから、『比較』という作業が常に必要なので、『利上げサイクルだから買い』みたいな単純な発想で勝ち続けられるほど甘くはありません。
例えばもしユーロ圏がガンガン緩和してても、『一方の米国が、利上げサイクルから緩和に転換しそう』のような局面だと、ユーロドルは確実に上がりますから。
しかも、さらに厄介な事に、対になる国との比較だけではなくて、『前後との比較』も常に頭に入れておかないといけないんです。
たとえ利上げサイクル真っ只中でも、以前考えられてたよりもペースが緩慢だったら、利上げしてもむしろ弱くなりますからね。
でも、相場の世界には完璧な方法なんてそもそも存在しないので、金融政策に基づいてしっかり比較をやったにも拘わらず、それでも負けた時は、『今日は運がなかった』と割り切ればいいんです。
完璧を求めるよりも、『勝率を少し上げる』くらいのリラックスした姿勢で臨んだ方が、長い目で見ればパフォーマンスが向上するんですから。
結局の所、継続して勝てない人って、全部獲ろうとして前のめりになるから、足元をすくわれるんです。
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こんにちは、しがないさん
花粉症は大丈夫ですか。
いつも貴重な記事を書いて下さって有り難いです。
もっと素直に申せば、耳が痛くなる記事ですわ。
私も成長しました、耳が痛いのだから。
もう少し前なら、しがないさんが発信してくださった想いを私なりに理解できずに、文句の一つも書いたかもしれませんから。
今月はミスをしでかしましたので、しがないさんのお部屋で気を引きしめさせて頂きました。
いつもありがとうございます。
Re: こんにちは、しがないさん
お気遣いありがとうございます。
幸いな事に私は花粉には強いようなので、元気な日々を過ごしております。
不愉快な気分にさせてしまって申し訳ありません。
でも、一時的には不愉快な気分にさせてしまっても、このブログを読むと気が引き締まるとの事ですし、少しはお役に立ててるようなので良かったです。
ただ、もう少し前だったら、文句を書いてたかもしれなかったんですね。
危なかったです(笑)
いつも温かい言葉をかけて下さってありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
No title
自分のしょぼい分析でも何とか利益出せるようになってきたんですが、しがないさんのような先見性を磨くのはまだほど遠いです。
それにしても他のブログやYouTube動画等では、チャートやテクニカル分析だけでいいと言ってる人がほとんどですね。
ブラックスワンとか意識してない感じの人ばかりで驚きです。
自分が見た中では、先回りしてブラックスワンを回避しようなんて人はしがないさんだけです。
Re: No title
ありがとうございます。
それに、読み漁った結果、ファンダメンタルズ分析の重要性を改めて認識されたとの事ですし、そんな風に言って頂けると、『頑張って書いた甲斐があったなあ』と凄く嬉しくなります。
ブログや動画でテクニカルを解説してる連中って、商材やセミナーの勧誘が目的なので、殆どが詐欺師ですからね。
こんな奴らが未だにのさばってるなんてホント頭に来ますし、早く取り締まって欲しいものです。
よしさんの仰るとおり、ブラックスワンが起こるリスクについて必死に書いてるのって、私くらいですよね(笑)
でも、生き残る and 勝ち続けるためには凄く大事なので、これからもしつこく書き続けます。
私は変人ですから(笑)
利益もまずまず出せてるようですし、その調子を維持出来るといいですね。
お互い頑張りましょうね。